ビジネスシーンでも使えるドイターのバックパック「スイッチバックII」

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【津々見友彦の6輪生活】 ビジネスシーンでも使えるドイターのバックパック「スイッチバックII」
【津々見友彦の6輪生活】 ビジネスシーンでも使えるドイターのバックパック「スイッチバックII」 全 15 枚 拡大写真

このコラムで5月にドイターのバックパック「レース EXP Air」を紹介したが、今回はドイターのトラベル&ビジネス向けバックパック「スイッチバックII(Switchback II)」だ。

私はほとんどの移動が自転車を利用する。近距離はもちろん、遠方でも時と場合によるが自転車を輪行する。その際は仕事柄、カメラやICレコーダーなどの他にiPadやノートPCを持つことが多い。iPhoneのスペアバッテリーや充電器、ケーブルなども合わせると結構な重さになる。

また取材先が会社訪問、講演会や勉強会などの場合、ド派手でスポーティなバックパックではちょっと気が引ける。私の場合、自転車で移動するため夏はレーサーパンツに半袖ジャージといった自転車乗りのスタイルで出かける。そして訪問先のトイレでビジネススーツ風に早変わり。なのでバックパックも一見、ビジネスバッグ風に見せたいのだ。

■ビジネスシーンでも使えるバックパック

で、ビジネスシーンにも似合う、バイクライドに使えるバックパックを探した。その条件は以下。

1)ビジネスシーンに似合うデザイン(ショルダーベルトは隠せること)
2)3ウェイ方式(背負えて、片手で下げられ、肩ベルトでも使える)
3)軽量
4)リーズナブルな価格

有名ブランドも含め、デザインの良い手頃なサイズのものが沢山あり、サイクリストには嬉しい時代だ。沢山ある中で最終的に私が購入を決めたのがスイッチバックIIだ。すべての私の要求条件にマッチしていた。
●ドイター・スイッチバックIIのスペック
重量:1150g
容量:16+4L
サイズ:43、30、15 (高さ×幅×奥行) cm
マテリアル:ドイター・マクロライト 420D
価格:1万4000円(税抜き)

デザインはビジネス仕様らしく、比較的カチッとした雰囲気。そして色は黒。ドイターのロゴは控えめに小さく入っているのもいい。片手で下げているとほとんどビジネスユースに見える。派手さはないのだ。

3ウェイタイプで、しかも縦持ちと横持ちができるようにハンドルは2カ所にあるのもいい。肩掛けベルトも取り外し式だ。

そしてバイク用のバックパックスタイルで使用する両肩で背負えるショルダーベルトは完全に隠されている。バックサイドの裏蓋をジッパーで剥がすとショルダーベルトが出てくるのだ。また、この裏蓋は底に収納ポケットがあり、その中に収納できる。とてもスマート。
だが、ここまでは他の3ウェイタイプのバッグにも同じような仕様はある。で、ここからが本題。

【ビジネスシーンでも使えるドイターのバックパック「スイッチバックII」 続く】

なぜドイターに決めたかと言えば、背面の形状がキーだ。山歩きのバッグもそうだが、ドイター独特の背中の蒸れを押さえる「背面システム」と呼ぶ空気の流れをつくる溝となる部分がある。このスイッチバックIIでは「エアストライプシステム」と呼んでいるが、背当て部分の深い縦溝が背中の蒸れを防ぐ。

冬場は逆にここがピッタリしている方が温かく気持ちがよいのだが、夏場はとにかくツラい。背中にびっしょり汗をかくことになる。この背面システムが決め手になった最大の理由だ。やはり自転車用バックパックを手がけているメーカーらしい配慮で大いに満足。
●使い勝手のよい細部
細部も気に入った。まず表に小さなポケット。ここにiPhoneや小物が入れられる。横にも狭いスリットだが小物入れがある。意外に深く、広いので財布をはじめケーブル類など沢山入る。

メインのコンパートメント(部屋)は深さが6cm程度。普通のノートPCの大型のものでも楽々入る。カメラも中型の一眼レフ程度なら余裕だ。そしてこの部分はエクスパンダブル、つまり拡張が可能で、周囲のジッパーを緩めると深さがさらに5cm程度深くなり、トータルの深さは11cmほどになり、容量が4リットル増えるのだ。
この部屋の中にはペンケースつきの小袋が3個あり、ひとつはジッパーで閉じられ貴重品も入れられる。もう一方の部屋は深さ4cm程度で袋がひとつあり、iPadはここに入れられる。すべての仕切りの間には緩衝材が入れられているので、PCなど入れても安心だ。

●欠点があるとしたら
ひとつ不満があったのはウエストベルトがないことだ。自転車で使うときには両肩のショルダーベルトのみ。PCや雨具、カメラ、資料など入れた場合は重くなるため肩の負担が増える。ウエストベルトがあると肩の負担が半分以下になり、圧倒的にラクだ。このスイッチバックIIにウエストベルトがないのは、恐らくスーツの上で背負う場合を考慮してのことだろう。スーツにシワが出来るのを嫌ったか。が、私の場合はスーツ姿でバイクに乗ることはまずない。それにウエストベルトは使わなければ良いだけの話。

●ウエストベルトは自作
ベルト素材やバックル、それにベルトを止めるプラスチックの鋲などを用意して、ウエストベルトを自分で制作することにした。取り付けると予想通り肩の負担はほとんど要らず、ラクに重いバッグが背負え、お気に入りのビジネスデイパックが完成した。
●雨が心配
ジッパーは特に止水仕様ではない。カバン素材は短時間なら防水できそうだが、やはり雨天が心配。なので、市販の防水カバーを購入して雨天に備えた。

●まとめ
こうして、自転車で仕事先にも行ける体制が整った。これからの季節、万一の雨にも備えて、レインウエアと着替えのビジネスジャケット、タオル、カメラ、PC、iPhone、充電バッテリーなど詰め込むと結構一杯になるものの、それでもまだゆとりがあり、仕事にとても役立ちそうだ。

【津々見友彦の6輪生活】 ビジネスシーンでも使えるドイターのバックパック「スイッチバックII」

《津々見友彦@CycleStyle》

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