【アウディ A1 改良新型】249万円からの戦略的重要なモデル

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アウディ A1(右)とアウディ S1(左)
アウディ A1(右)とアウディ S1(左) 全 8 枚 拡大写真

マイナーチェンジしたアウディ『A1』は、新規顧客獲得の役目を担ったアウディジャパンにとって非常に重要なクルマである。

アウディA1は、2011年の発売以来1万7311台を販売しており、8年連続成長を続けるアウディジャパンの台数を牽引しているクルマだ。

「A1ユーザーの平均年齢は50歳で、男女比は半々。ダウンサイジングユーザーが多い傾向にある」と分析するのは同社プレセールス部商品企画マネージャーの田代友康さんだ。

「購入時の競合車種は、フォルクスワーゲン『ポロ』と『ゴルフ』がメインで、購入時、2台以上保有しているユーザーが多い」という。具体的には、アウディであれば『A6』を持っており、2台目としてA1を購入するというケースだ。田代さんによると、「実際に購入する名義上は男性だが、運転する方は女性で、奥様やお子様という方が多い」と話す。

購入理由で最も高いのは「エクステリアデザイン。購入見合わせ理由は価格が高い」。そこで今回、A1に3気筒1.0リットルモデルを249万円という価格で導入したのだ。

A1はベースグレードのA1 1.0からS1まで4グレードで構成される。ベースグレードのA1 1.0は、「非常に重要な役割として新規ユーザーを開拓する」。その上にシリンダーオンデマンド(気筒休止)システムを搭載したA1 1.4TFSICoDがある。これは、「非常に効率よく燃費を稼ぐクルマで、装備も充実している」。そして、S Lineは、「スポーティな外観と黒基調のインテリアを与えられたものだ」。最後はS1で、「クワトロとMTによる更にスポーティな性能を与えられたモデルとなる」とそれぞれの性格を説明。

最後に田代さんは、A1 1.0について、「国産車からの代替え、あるいは初めてアウディに乗る方、そして国産もしくは輸入車の併有車と、非常に幅広いユーザー層を狙う重要なモデルに位置付けられている」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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