日産、九州での車両生産が累計1500万台達成…ラインオフ式典実施

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日産 累計生産1500万台達成記念 オフライン式
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日産自動車は7月9日、九州での車両生産累計台数が1500万台に達したことを記念した式典を生産子会社の日産自動車九州(福岡県苅田町)で実施した。

式典では、累計生産台数1500万台めとなった『エクストレイル ハイブリッド』を日産自動車九州の柴崎康男社長がドライバーを務め、助手席に日産の松元史明副社長、後席には来賓を代表して小川洋福岡県知事、そして日産の西川廣人CCOを乗せて壇上に登場した。

あいさつにたった西川CCOは「九州での生産は小型トラックの輸出基地として始まったが、自動車産業の形態が輸出型から現地生産へと移行するにつれて、九州での役割も徐々に変化していった。その大きな時代の波を九州の皆さんの特徴である強い結束力で乗り越えて、今日の姿にまで成長してきた」と振り返った。

その上で「現在、九州では『ノート』、『セレナ』、そして『エクストレイル』と日本市場に向けた主力車種を生産している、まさしく日産にとっての中核工場。来春からは北米向け『ローグ』の生産を開始する。これは我々が長いこと苦しめられてきた超円高から回復して、日本のモノづくりが改めて力をつけてきた象徴になる」と述べた。

また日産の国内販売を担当する星野朝子専務執行役員は「九州工場で生産しているエクストレイル ハイブリッドは好評で、受注がもうすぐ1万台という状況で、みなさんには発売当初から増産に一所懸命ご協力頂いている。またノートは(一部改良で)コンパクトカーの中では最も安全な車に仕上がっており、みなさんにはまたまた増産のお願いという、うれしい悲鳴をお届けできるよう頑張りたい」と語った。

日産は九州で1975年からエンジンを、翌76年からは『ダットサントラック』で車両生産を開始した。以降、『パトロール』、『シルビア』、『テラノ』、『パルサー』、『サニー』、『パスファインダー』、『ブルーバードシルフィ』などを手がけ、92年に累計生産500万台、04年に同1000万台を達成。11年には九州工場を日産自動車九州として分社化した。

日産自動車九州では現在、『セレナ』、『ティアナ』、エクストレイル、ノート、ローグ(輸出専用)などを生産。年間の生産能力は定時稼働で43万台という。

《小松哲也》

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