4人死傷のひき逃げ事件は酒の影響が原因と認定、懲役22年の実刑に

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昨年7月、北海道小樽市内の市道でRVを飲酒運転し、歩行者4人を死傷させるひき逃げ事件を起こしたとして、危険運転致死傷やひき逃げの罪に問われた32歳の男に対する裁判員裁判の判決公判が9日、札幌地裁で開かれた。裁判所は懲役22年の実刑を命じている。

問題の事件は2014年7月13日の午後4時30分ごろ発生している。小樽市銭函3丁目付近の市道(幅員約4.5mの直線区間)で、道路左側の路肩を歩いていた女性4人に対し、後ろから猛スピードで進行してきたRVが追突。3人が死亡し、1人が重傷を負ったが、クルマはそのまま逃走。警察は後に31歳(当時)の男をひき逃げなどの容疑で逮捕した。検察は後に男を自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死傷)や道路交通法違反(ひき逃げ)の罪で起訴した。

逮捕当時、男は酒に酔った状態だったが、公判で男は「スマートフォンを見ながら運転していたことが事故原因であり、アルコールの影響ではない」と主張したていたが、検察側は「アルコールの影響によるものとしか理解できない」とこれに反論してきた。

9日に行われた裁判員裁判の判決公判で、札幌地裁の佐伯恒治裁判長は「事故当時の被告は注意力の減退があり、それは脇見ではなく、アルコールの影響としか考えられない」と指摘。危険運転罪の成立を認めた。

その上で裁判長は「狭い道を高速度で走行するなど、無謀極まりない運転が事故を起こした」、「被告側はアルコールの影響はないと主張してきたが、単なる脇見とは考えられない」と認定し、懲役22年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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