カリド・アブ・バカル警察長官は、シリアやイラク北部などで勢力を拡大しているイスラム過激派集団「イスラム国(IS)」に関与しているとして、二人の男を逮捕したと明らかにした。首都圏クランバレーでテロを計画していたという。ザ・サンが報じた。
カリド警察長官によると、2日と7日に行われたブキ・アマン警察本部テロ部門の捜査で、クアラルンプール(KL)在住の28歳と31歳の男が逮捕された。警察はジハード(聖戦)に関する本や武器を購入したレシートなどを押収した。
28歳の男はヨーロッパ人のIS幹部の男に、KLの西洋人が興味を引く場所や娯楽施設などでテロを行うように指示されていた。一方で31歳の男は、昨年ジハードに参加しており、怪我をしていたため同年8月にマレーシアに帰国していた。二人はどこでテロを行うかなど話し合いを行っていたという。
カリド警察長官は、チュニジアやクウェート、フランスでIS幹部の指示に従い戦闘員が自国で行うテロが起こっていると述べた。マレーシアでもその懸念が高まっているとし、テロが起きないように努めていく方針だと述べた。