光岡自動車は、7月16日、同社主力のコンパクトセダン『ビュート』のハッチバック『ビュート なでしこ』を発表した。18日から販売を開始する。
クラシックカーのような外見のビュートは、購入者の約6割が女性とのこと。ここであえてより女性らしい「なでしこ」を出してきた理由はどこにあるのだろうか。開発担当の青木孝憲チーフデザイナーに話を聞いた。
まず、「なでしこは、ビュートセダンよりも全長が50cm以上短くなっており、全長4mを切りました。4mを切るというのはコンパクトカーの一つの定義なので、そこに持って行きたかった」と、小型化の実現について述べる。「サイズが大きいので、車庫入れの際にぶつけてしまった」という声がユーザーからあったことも明かした。
ビュートセダンと比べ全幅は15cm短くなっており、これは車体の前後に取り付けられたバンパーが左右に張り出さないような形状になったためだという。
青木氏によると、男性には問題ないサイズのビュートセダンだが、女性にとっては大きく感じることが多かったとのこと。実際、ビュートに興味があったものの、サイズの関係で他社の車に流れてしまったお客さんもいたことが、今回の開発につながったという。
「開発は早かった。2~3か月ぐらいでしょうか」と言い、短期間で開発を終えることができたことを明かした。
価格は167万4000円とかなり抑えているが「オプションを追加することで、高級車にも負けない仕上がりになっている」と自信を見せた。