【ホンダ 歩行アシスト 発表】階段で実感する制御の“優しさ”、ASIMOのDNA注ぎ込む

自動車 ビジネス 企業動向
左からホンダ歩行アシスト推進ブロック開発責任者・伊藤寿弘氏、京都大学・大畑光司博士、ホンダ取締役執行役員・五十嵐雅行氏(「Honda歩行アシスト」発表会・体験会、7月21日、東京)
左からホンダ歩行アシスト推進ブロック開発責任者・伊藤寿弘氏、京都大学・大畑光司博士、ホンダ取締役執行役員・五十嵐雅行氏(「Honda歩行アシスト」発表会・体験会、7月21日、東京) 全 7 枚 拡大写真

「階段の昇り降りで、その繊細な制御がわかると思う」…ホンダが都内で7月21日に開催した「Honda歩行アシスト」体験会で、開発陣はこうアドバイスしてくれた。その制御の“優しさ”は、身に付けて歩き始めたとたんに感じた。

腰に本体を付け、そこからのびるアームの先のベルトを太ももに巻きつける。「歩いてみて」とうながされるままに、1歩、2歩、3歩とすすむと、5歩目あたりから太ももを強制的に前へ振り出すような力が加わる。

「最初からアシストするわけではなく、CPUでユーザーの歩くスタイルやクセをつかんでから、徐々にアシストのパワーを加えていく」(開発担当者)。

この場面で、2つの「学習」がある。アシストする本体側のユーザー挙動をCPUがとらえ、さらに、歩行が困難なユーザーなどの側も「歩く」という動作をふたたび感じとる。

Honda歩行アシストとともに歩き、3分が絶ったころ「では、階段へ」ということで、途中に踊り場がある階段を昇り降りする。昇りは、フラットなフロアに比べてパワーが増大し、下りは優しくなる。途中のフラットな踊り場では、昇り降りとは違うアシストのパワーが感じられた。

「アームの角度などで、ユーザーがいまどんな現場を歩いているかを瞬時に計算し、アシストの具合を変化させている」(ホンダ担当者)。

ASIMOのDNAが注ぎ込まれたこのHonda歩行アシスト。担当者は「これでも、実際に歩行している脚の力に対して、歩行アシストはその8%ぐらいしか補助していない。さまざまな歩行シチュエーションにリズムを与えるという感じ」とも伝えていた。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  5. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る