「タイの航空安全審査体制は不十分」…改善なければ格下げへ

エマージング・マーケット 東南アジア
タイ国際航空
タイ国際航空 全 1 枚 拡大写真

【タイ】タイ運輸省は20日、航空事業の許認可などを担当する同省民間航空局の安全審査体制に問題があると米連邦航空局が指摘したことを明らかにした。2カ月以内に改善されない場合、タイ国際航空の米国路線に影響が出る恐れがある。

 連邦航空局はタイに職員を派遣し、民間航空局が国際民間航空機関(ICAO)が定める安全基準に則った監督を実施しているかどうかの調査(国際航空安全評価)を13日から実施。17日、タイ側に対し、航空査察官の人数不足や不十分な監査内容などの問題があったと伝えた。連邦航空局は約2カ月後に再度調査を行い、改善が見られない場合、再調査の約1カ月後、タイをICAOの安全基準に則った監督を実施していない「カテゴリー2」に格下げする見通しだ。「カテゴリー2」に格下げされると、米国に乗り入れているタイの航空会社が米国路線の増便や新規就航を原則禁止され、米国での監査が強化される。

 ICAOは今年3月、民間航空局の安全審査体制に不備があるとして、「重大な安全上の懸念(SSC)」を表明。これを受け、日本の国土交通省は、タイの航空会社による日本路線の新規就航、便数や機材の変更、チャーター便などの認可を3月29日から凍結した。ICAOはSSCを正式に公表するまでに90日間の猶予期間を設けたが、タイ当局は期限内に是正措置をとることができず、6月18日、ICAOのホームページで、タイに対するSSCが公表された。SSCが発出されている国はタイのほかに、アンゴラ、ボツワナ、エリトリア、ハイチ、カザフスタンなど。

タイの航空安全審査体制は不十分 米連邦航空局が指摘

《newsclip》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「めっちゃかっけぇ」日産『ティアナ』新型に反響続々! 最新コックピットに15スピーカー付きで約310万円の価格にも注目
  2. ソニー・ホンダが発表予定の新コンセプトカーに「期待十分」の声、進化の早さに「想像以上」とも
  3. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…11月掲載のリコール記事ランキング
  4. 「エスティマ難民」のあなたに? トヨタ『シエナ』2026年モデル発表…11月の新型車記事ベスト5
  5. シトロエンのSUVクーペ『バサルト』、バーチャルコンセプトを実車化…サンパウロモーターショー2025
  6. かつての「ハイラックスサーフ」、トヨタ『4ランナー』に米2026年型…ハイブリッド中心に9グレード展開
  7. もっと良くなったはず? 日産『ローグPHEV』は三菱アウトランダーPHEV派生…海外報道
  8. 「日本一“ちょうどいい日産車”」小型セダン『セントラ』の進化に日本のファンも「気合い入りすぎw」と注目
  9. BMX風デザインに注目! ヤマハの新型“小径”電動アシスト自転車に「かなりイカしたフォルム」「ミニモト感は好み」とSNSで反響
  10. 「ウイングいかつすぎ」「ホイールどうなってんだ」ド迫力デザインと圧倒的性能、ポルシェの最新「マンタイキット」にSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る