【ボルボ ディーゼル 日本導入】ボルボのエンジン戦略…ガソリンとディーゼルは「双子」

自動車 ニューモデル 新型車
ボルボ V40クロスカントリー D4
ボルボ V40クロスカントリー D4 全 19 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンは、ボルボの自社開発ディーゼルパワートレイン「D4」を搭載した『V40』 、『V40クロスカントリー』、『S60』、『V60』、『XC60』を発売した。

ボルボは「DRIVE-E」と呼ばれる新パワートレイン戦略に基づいて開発したガソリンエンジンのT5を昨年から導入しているが、それと同時開発したディーゼルエンジンが今回導入されたD4で、同社マーケティング部プロダクトグループマネージャーの青山健氏は、「ガソリンとディーゼルの双子という関係だ」と述べる。

パワートレインの自社開発に至った経緯だが、もともとフォードグループだったボルボは、フォードのパワートレインを使用していた。しかし、2000年代後半に独立が明確になったことから、パワートレインの調達について検討がなされ、自社開発が決定したのだ。

その開発に際しては、3つの柱が立てられた。「ひとつは4気筒のみ。もうひとつは、モジュラーアーキテクチャー。最後は電動化にも対応することだ」と青山氏はいう。そして、「ボルボは年間45万台程度の非常に小さな会社なので、自社開発においては、選択と集中という決断が必要だった。そこで、ガソリンとディーゼルは基本的には同じアーキテクチャーで作ろうと開発が始まり、ガソリンのT5は、2013年にグローバルデビュー、日本には2014年から導入が開始された」と説明する。

部品の共通性について青山氏は、「ガソリンとディーゼルでは1/4が共通。1/4は異なる部品。残りの半分は類似と、可能な限り部品は共通化している。これがこのエンジンの特徴だ」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
  2. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
  3. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  4. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  5. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る