【新聞ウォッチ】調布飛行場付近の住宅街に米製小型機墜落、巻き添えの住民ら3人死亡

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調布飛行場
調布飛行場 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年7月27日付

●小型機民家に墜落、調布の住宅地、住民ら3人死亡、離陸直後に下降、5人重軽傷(読売・1面)

●内閣支持最低43%、不支持49%、初の逆転、本社世論調査(読売・1面)

●輸入中古車販売に力、海外メーカー新車購入につなぐ(読売・6面)

●鈴鹿8耐ヤマハV(読売・26面)

●都市対抗野球、大阪市延長制し4強、豊田市振り切る(毎日・19面)

●いすゞ、開発からタイで、中型トラック、東南アジア需要に対応(日経・9面)

●クルマ優先を転換、大都市、歩道拡幅の動き(日経・35面)

ひとくちコメント

都心でも猛暑日となった日曜日の昼前、東京都調布市の住宅密集地の民家に5人乗りの小型飛行機が墜落。小型機は大破し、民家が全焼するという怖い飛行機事故が発生した。

小型機に乗っていた男性2人と、民家にいて巻き添えになった女性1人の計3人が死亡、他の搭乗者3人と住民2人の計5人も重軽傷を負ったそうだ。

きょうの各紙も日経を除いて1面トップで「小型機民家に墜落」(読売)などと大きく報道、社会面でも「休日の住宅街『火の海』」(読売)、「ドーン炎と悲鳴」(毎日)、などの見出しで惨状を伝えている。

今回の事故を起こした小型機の機種はバイパー「PA46-350P」(通称=マリブ・ミラージュ)で、米パイパー・エアクラフト社製の単発プロペラ機。国内でも約10機が登録され、兄弟機や系列機などを合わせると、登録数は約500機に上るという。米国では過去に、離陸直後に墜落事故を起こしており、着陸前後の事故はポーランドや英国でも起きているという。

今回の事故機は1989年に製造され、過去に札幌市の丘珠空港で着陸事故を起こし、機首部分から滑走路左の草地に突っ込み機体が損傷したケースもあったそうだが、その後は規定の修理を済ませ、国の検査をパスしていたようだ。

それにしても、民家が密集している住宅街の飛行場は調布に限らず、東京近郊では米軍の横田基地や厚木基地などがある。調布飛行場では年間1万6000回もの離着陸を行っているそうだが、私の住んでいる世田谷区と調布飛行場とは直線で6キロほどの距離。ベランダから北西の空を見上げればエンジン音を鳴り響かせた低空飛行の小型機が飛び交っているのが肉眼でもよく見える。

また、航空自衛隊の入間基地を行き来する自衛隊機の飛行航路にもなっているようで、携帯電話が聞こえないぐらいの騒音で飛行するケースもしばしばある。今回の事故をきっかけに騒音問題も含めて住宅地の上空を飛行機が飛び交う是非の議論が再び活発になることを期待したい。

《福田俊之》

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