クアラルンプール新国際空港の滑走路が地盤沈下、エアアジアが指摘

エマージング・マーケット 東南アジア
エアアジア
エアアジア 全 1 枚 拡大写真

クアラルンプール新国際空港(KLIA)新格安航空ターミナル(LCCT)、「KLIA2」について、エアアジアが滑走路にヒビがあり地盤沈下していると指摘した。7月27日付のマレーメイル・オンラインが報じた。水が溜まっているため、航空機が水たまりの中をを走行しなくてはいけない状態になっているという。

エアアジアのアイリーン・オマル最高経営責任者(CEO)は、滑走路をこのまま使用することでさらに悪化し、フライトの遅延や事故につながる可能性があると指摘。マレーシア当局に対して、乗客が怪我するなどの被害が出る前に対応するよう要請したと明らかにした。

地盤沈下した場所で部分的な修理が施されたが、永久的な解決方法が必要であるとの見解を示した。滑走路はいまだに沈下し続けているという。

KLIA2は格安航空の需要の高まりを受け、現行の格安ターミナル(LCCT)に代わるものとして建設が始まった。当初の完成予定は2012年4月だったが、設計変更などにともなう工事の遅れで少なくとも3度にわたって完成予定が延期され、最終的に昨年5月2日にオープンした。

場所はKLIAから西に2キロメートルほどの場所に建設され、元はアブラヤシ農園やゴム農園となっており、沼沢地帯だったことから、地盤が柔らかく沈下しやすい状態にある。

エアアジアは、KLIA2のオープン前に滑走路や誘導路において地盤沈下が発見されていたことから、安全な運航を行うことができないとして、旧ターミナルからKLIA2への移転を拒んでいた。

広瀬やよい

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産『マイクラ』新型、“SUV風デザイン”の小型EVになって登場
  2. トヨタ『RAV4』新型を世界初公開、3つのスタイルで進化 日本発売は2025年度中
  3. アルピーヌ『A390』発表直前プレビュー! マカンよりかなり小さいボディから600馬力!?
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』新型、量産仕様のプロトタイプがついに出現! 変更点を完全解説
  5. 【スズキ ハスラー タフワイルド 新型試乗】“クラシック・ミニ”の面持ちを思い出す…島崎七生人
  6. 300馬力の怪物『マーチ』をレストモッド、「350SR」誕生23周年で日産が発表
  7. 昔ほど“馬力アップ”しない? それでも交換する価値がある理由~カスタムHOW TO~
  8. 「スーパーカー史上最も美しい…」デ・トマソの新型『P72』登場に国内外SNSではため息
  9. 日産が高級SUV『パトロール』日本導入を計画、「18年の空白」を埋めることはできるか
  10. 米二輪ビューエル、英国市場に15年ぶり再参入へ…「1190」モデルを6月発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
  2. BYDが「軽EV」の日本導入を正式発表、2026年後半に
  3. 地域再エネ活用の収益を還元、ホンダ N-VAN e:を茨城県神栖市へ無償提供
  4. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る