【ホンダ ヴェゼル ハイブリッド 試乗】改良の成果を感じた足まわり…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ ヴェゼル ハイブリッドZ
ホンダ ヴェゼル ハイブリッドZ 全 8 枚 拡大写真

2014年年度と同・暦年に続き、2015年上半期SUV新車登録販売台数第1位となった『ヴェゼル』。首都圏近郊での「よくすれ違うなぁ」の印象は、あながち気のせいではなかったようだ。

試乗車は最新の改良が入った「HYBRID Z」 のFFモデル。気にしたかったのは“振幅感応型ダンパー”がFF車ではフロント/リヤの両方に採用された点だった。そしてその成果は確かに感じられた。17インチタイヤでも突き上げ感が減り、タウンスピードでの乗り味がかなり穏やかになった(個人的にはボディ全体のフラット感はもう少し感じたいと思うが)。また振動の伝わり方も変化し、タイヤのロードノイズも小さくなった印象。コーナリング時のロールもジワリと落ち着いたものに変わった。

ハイブリッドシステムの力強い走りは相変わらず。走行モードを「SPORT」にするとエンジンのパワフルさが実感でき、7速デュアルクラッチもエンジン回転を使う変速に切り替わる。反対にグリーンのECONボタンで省燃費モードを選んでおくと、走行中も積極的にモーター走行を実行しながら、十分にスムースな走りをする。今回の試乗は酷暑の中、数日間に分けての計120km程度の走行に留まったため、燃費データは17.4km/リットル。参考程度の数値と思っていただきたい。

内装色はブラックだったが、シート表皮等、相変わらず渋めのいいセンスに思える。それとインパネ中央のタッチ式の空調パネルだが、同車の場合、(あまり正式な方法ではないが)シフトレバーをパームレストに使えるのが有りがたく、手を宙に浮かせながらではやりにくいタッチパネル操作のネガを帳消しにしていることを改めて発見した。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る