宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8月16日に打ち上げ予定の宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)に搭載する、宇宙環境観測装置「KASPER」(キャスパー)で実施する実験、観測について公表した。
KASPERは、帯電センサによってHTV5単独飛行中、国際宇宙ステーション(ISS)への係留前後、HTV5機体電位を計測し、軌道上のプラズマ環境や宇宙機の姿勢・軌道がHTV機体電位へ与える影響を調べる。
また、デブリセンサによる宇宙機や有人船外活動の深刻な障害となりうる微小なスペースデブリを計測する技術を実証する。
KASPERは、4つのセンサで構成される。HTV5はH-IIBロケットで打ち上げられるが、KASPERはHTV5のロケット分離後に電源を投入し、単独飛行中をはじめ、ISS係留中とその後のHTV5再突入まで連続運用する。ミッション期間はHTVの運用期間と同じ40日程度を見込む。