マレーシア、1MDB問題で「破綻国家」に陥る懸念…TI-Mが指摘

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汚職撲滅活動を行なっているトランスペアレンシー・インターナショナル・マレーシア(TI-M)は、巨額債務から政治的スキャンダルに発展している1MDB問題により、このままではマレーシアが「破綻国家」に陥る懸念があると指摘した。7月31日付のマレー・メイルが報じた。

TI-Mのアクバル・サタル代表は、1MDB問題の調査が進められている中、ナジブ首相の対応に批判的なムヒディン・ヤシン副首相の更迭を含む内閣改造が行なわれ、1MDB問題調査の指揮をとる司法トップのアブドル・ガニ司法長官も更迭されたことを指摘。こうした連邦政府の突然の人事によって、1MDB問題調査の連続性が絶たれ、調査に支障がおきているとした。

アクバル代表は「ナジブ首相は4月に1MDBに関する不正を断固追求すると言明したが、これまでの動きを見ていると首相が約束したことと反対のことが起きている」と指摘。公会計委員会(PAC)のヌル・ジャズラン議長が、内閣改造に伴う副内務相就任によって辞任したことでPACによる調査が、遅々として進まない状況となっているとした上で、マレーシアのインテリ階層はこうした状況について、ナジブ政権が調査の先送りを図っているとみていると分析した。

伊藤 祐介

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