【VW ゴルフ R ヴァリアント 試乗】これがドイツの荒ぶる魂なのか…鈴木ケンイチ

試乗記 輸入車
VW ゴルフ R ヴァリアント
VW ゴルフ R ヴァリアント 全 16 枚 拡大写真

呆れた。

センターコンソールに表示されたアクティブシャシーコントロール「DCC」の「レース」のボタン。それを押した途端、タコメーターの針はレットゾーン手前まで跳ね上がり、“ドルルルル~”と獰猛なまでのエンジンの咆吼が室内を満たす。

当然、『ゴルフRヴァリアント』は、恐ろしい勢いでダッシュする。しかし、速いというよりも、その荒々しさに呆れてしまった。これがドイツ車の底に隠れている荒ぶる魂というものなのかと…。

ゴルフ・シリーズ最強の最高出力280馬力/最大トルク380Nmのパワーを発揮する2リットルのターボ・エンジンに4輪駆動システムの4MOTIONを組み合わせたゴルフRヴァリアント。R専用のエクステリアにレザーシートや、専用サスペンションと18インチのタイヤ。運転支援システムやなんだかんだと、機能や装備を物々しいまで満載。しかも、ベースにしたのは実用性の高いヴァリアント。速くて、専用装備満載で実用性も高いという、欲張り満点の内容だ。

しかも、ただ速い&実用的だけではなく、呆れるほどの荒々しさがある。そして、その呆れるほどの荒々しさこそが、ゴルフRヴァリアントの最大の魅力だろう。ちなみに、ただパワフルなだけでなく4輪が路面に吸い付くような安心感がある。もちろんブレーキの効き目も強烈だ。荒々しいけれど怖さはないというのがドイツ車らしいところか。

荒ぶるドイツの魂みたいなものを味わいたい人におすすめだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

鈴木ケンイチ|モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。特に得意なのは、プロダクツの背景にある作り手の思いを掘り出すインタビュー。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る