九州大学と東京ガス、燃料電池の発電効率を飛躍的に向上する技術の理論設計に成功

エコカー EV
プロトン導電性電解質と電気化学的2段酸化の模式図
プロトン導電性電解質と電気化学的2段酸化の模式図 全 2 枚 拡大写真

九州大学の研究グループと東京ガスは、共同研究で、固体酸化物形燃料電池(SOFC)の発電効率を飛躍的に向上させる革新的な技術についての理論設計を成功させた。

九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)大学院工学研究院の佐々木一成主幹教授、松崎良雄客員教授、立川雄也特任助教らの研究グループと東京ガス基盤技術部との共同研究での成果。

SOFCの2つ以上のセルスタックを燃料の上流から下流へ燃料の流れに沿って多段に配置した構成で、固体電解質内部の電荷担体(イオン)を従来の酸化物イオン(O2-)からプロトン(H+)に置き換えた場合、発電効率として80%LHVを超える超高効率が発現することを、そのメカニズムとともに世界で初めて示すことに成功した。

超高効率で行われる化石燃料から電力へのエネルギー変換は、環境性の高いスマートエネルギー社会実現に向けた基幹エネルギー技術として期待される。今回の成果はエネルギー変換材料の研究開発の方向性にも重要な知見を与えるとしている。

今回の研究成果は、7月28日に科学誌「Nature」姉妹紙のオンラインジャーナル「Scientific Reports」で公開された。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
  5. 新型フォレスター半端ないって! 純正用品で大変身、日本初披露“サンドカラー”のクロストレックが登場…東京アウトドアショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る