気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年8月7日付
●新スエズ運河完成、船舶数が倍増通航時間短縮(読売・7面)
●タカタ3月期決算営業益を上方修正リコール費大半未計上(読売・12面)
●国内新車販売アクアが首位、7月(朝日・9面)
●モーターショー前売り券を発売、10日から(毎日・7面)
●消える第三極空の競争停滞懸念、揺らぐ「安い運賃」スカイマーク支援(日経・11面)
●ヤナセがレンタカー、ニッポンレンタカーと観光地でベンツ(日経・13面)
●輸入車販売7月11.6%増(日経・15面)
ひとくちコメント
日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が7月の車名別国内新車販売台数を発表した。それによると、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)『アクア』が4カ月連続の首位となったが、台数は前年同月比25.9%減の1万7711台と昨年の水準が高かったとはいえ、落ち込みが大きかった。
総合ベスト10の中でHVを備える車種ではアクアのほかに2位のトヨタの『カローラ』が新モデルの投入効果で前年同月比8.0%増と上向いたものの、5位のホンダの『フィット』は同31.1%減、9位のトヨタの『プリウス』も同44.2%減とそれぞれ大幅に落ち込んだ。
また、上位10車種のうち軽自動車が5車種を占めたが、軽のトップで総合3位のホンダの『N-BOX』が同18.8%減、総合4位のダイハツ工業の『タント』が31.3%減と大きく減少した。
きょうの各紙をみると、ニュース性に乏しいのか「7月新車販売アクア首位」を見出しに小さく報じていたが、毎日だけは「低燃費車販売落ち込み」「首位アクアも25%減」と詳しく分析した記事を経済面に取り上げていた。
一方で、7月の外国車の国内販売台数は、前年同月比11.6%増と2ケタの増加で、4カ月連続で前年実績を上回ったそうだ。「各社がラインナップを広げ、燃料費の安いディーゼルエンジン車などの投入も進めていることが奏功している」(産経)という。
外国車に占めるディーゼル車の比率も10.2%と過去最高を更新しており、国内新車販売のトレンドは「低燃費」のHVや軽自動車よりも「安い燃料費」のディーゼル車ということなのか…。