JAXA、大型気球による成層圏大気のクライオサンプリングを実施
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気球は満膨張体積10万立法メートル、直径63.4メートルの大型気球で、成層圏大気を採取しながら上昇した。
気球は、放球から3時間後に大樹航空宇宙実験場東方約50キロメートルの太平洋上で高度34.8キロメートルで水平浮遊状態に入った。その後、午前7時49分に指令電波により切り離した気球と観測器は、大樹航空宇宙実験場南東約30キロメートル海上に緩降下し、午前8時30分までに回収船によって回収された。
放球時の地上気象状況は、天候が晴れ、風速毎秒3メートル、気温が摂氏19.8度だった。
今回の実験の目的は、液体ヘリウムを利用したポンプで大気成分のほぼ全てを凝縮固化して採集するクライオジェニック法を用いて、希薄な成層圏大気を固化して大量に採集、得られた試料空気を温室効果気体をはじめとしたさまざまな大気成分の濃度や同位体比の測定に供するもの。
気球上昇中、水平浮遊高度と気球が、ゆっくり降下している間に高度別の大気を採集した。採集された大気試料は、各大学の分析装置を使って詳しい解析が行われる。
《レスポンス編集部》
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