マレーシア株下落止まらず、2年半ぶりの安値

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
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マレーシア株の下落が止まらず、12日のブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)株価指数(FBM・KLCI)は5営業日連続の下落となった。

11日の終値は10.07%安の1636.71ポイントとなり、2013年3月以来、およそ2年半ぶりの安値となった。12日はさらに続落し、前日比0.43%下落し1629.63ポイントとなった。

ブルサ株下落について「グローバル・リスク・インサイツ」(GRI)は、1MDB問題などナジブ・ラザク首相政権を巡るスキャンダルと非民主主義的な振るまいがマレーシアの投資先としての評判を落とすことになったと指摘。1MDBスキャンダルが政府債務問題に直結する原油安の影響緩和といった経済対策をおざなりにさせたとした。

その上で、内閣をイエスマンで固めるというナジブ首相の決定が長期的に政治的安定性への懸念を生じさせているとし、自派で内閣を固めても1MDB問題を消すことはできないと指摘。政権が行なってきた言論弾圧がむしろ公平な占拠を求めるデモなどの反政府・抗議活動頻発させることにつながっているとした。そして先行き不透明感が外国投資家がマレーシア売りを加速させているとし、こうした傾向がさらに続く可能性があるとした。

伊藤 祐介

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