第2四半期GDP成長は4.9%の成長、減速が鮮明に 輸出低迷&GSTで前期下回る…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ)
マレーシアの首都クアラルンプール(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

マレーシアの中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は13日、2015年第2四半期(4-6月)の国内総生産(GDP)がプラス4.9%の成長となったと発表した。

前期(第1四半期=1-3月)のGDP成長率(5.6%)を下回り、2四半期連続で前期を下回ったが、ロイター等各種メディアがアンケートを行ったエコノミストの予想平均の4.5%をやや上回った。

輸出が落ち込んだことに加え、4月に導入された物品・サービス税(GST)の影響で消費が冷え込んだことが影響した。

民間消費は、GSTの影響で6.4%増に減速(前期は8.8%)、民間投資も機械・機器類の消費・投資が減ったことから3.9%増(前期は11.7%)と同じく減速した。前期で0.6%のマイナスに転落したモノとサービスの輸出は、さらにマイナス3.7%に落ち込んだ。公共支出は6.8%増となったが、投資は8.0%マイナスだった。経常収支の黒字は76億リンギ(19億米ドル)となり、前期の100億リンギから大幅減少となった。

経済成長を牽引してきたサービス業は、5.0%で前期の6.4%を下回った。製造業は輸出主導型産業の落ち込みを受けて4.2%にとどまり、前期の5.6%を下回った。前期で9.6%成長だった鉱業は天然ガス生産の落ち込みで6.0%に、同じく9.7%成長だった建設は5.6%にそれぞれ減速した。一方、農業はパーム油の生産が回復したことから4.6%のプラスに転じた。

ゼティ・アブドル・アジズ総裁は、厳しい環境下でもマレーシア経済が強靱さを維持していくとし、安定成長を今後も続けているとの見通しを示した。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  6. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  7. いすゞ『エルフ』と日産『アトラス』、計1万8000台超でリコール…パーキングブレーキが作動せず事故
  8. 【ダイハツ ムーヴ 新型】スライドドア採用にカスタム廃止、大胆進化のムーヴ「四角く見せたくなかった」動きのデザインとは
  9. 「内装は100点満点」フランス生まれの新型プレミアムハッチ『DS N°4』にSNS注目!「いい、凄くいい」の声
  10. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る