【F1】いよいよ後半戦に突入…注目のチャンピオン争いの行方は

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2015年のF1もいよいよ後半戦へ
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2015年のF1世界選手権。約1か月の夏休みを経て、今週末のベルギーGPから後半戦に突入。注目のチャンピオン争いはルイス・ハミルトン(メルセデス)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の3人に絞り込まれている。

第10戦を終えてのランキング首位は現王者のハミルトン。今季すでに4勝を挙げチームメイトのロズベルグに21ポイントの差をつけている。

昨年も後半戦では6勝を挙げ、そのうちイタリアGPからアメリカGPまで5連勝を飾り圧倒的な強さをみせた。1ポイントも落とすことが許されないシーズン終盤の大事な場面で強さを発揮した。今年も同じような快進撃を見せれば2年連続のチャンピオンもあり得るが、逆に21ポイント差は何かアクシデントやトラブルでリタイアを喫してしまうと、すぐに追いつかれてしまう。それだけに些細なミスも許されないシビアなレースになっていくことは間違いないだろう。

一方、今年も追いかける立場となっているロズベルグだが、彼もハンガリーGPを除く全てのレースで表彰台を獲得。ポールポジションと優勝回数ともに劣っており自力で逆転していくためには前半以上の力強い走りが求められる。ただレース中の走りを見てもハミルトンとの差は決して大きくはなく、彼に競り勝ったスペインGPやオーストリアGPのレース運びができれば、残り9レースで逆転も十分に可能。昨年同様に初のワールドチャンピオンをかけた後半戦。現王者を相手にどこまで粘り強く立ち向かっていけるかに注目だ。

メルセデス勢の活躍ばかり目立った前半戦だったが、実は今季2勝を挙げているベッテルにもチャンスは十分残っている。メルセデス勢にワン・ツーを独占されるレースばかり続いたが、それでも最後の表彰台の一角を死守し続け、トップから42ポイント差の160ポイントでランキング3位。特に前回ハンガリーGPのようにコースによってはメルセデスを凌ぐ速さをみせているだけに、上位の2人も軽視できない存在なのだ。

また上位2人にアクシデントやトラブルでリタイアのレースが発生すれば、一気にポイントを縮める可能性もある。残り9レースで42ポイント差ということを考えると、チャンスは限られているものの逆転することは十分にあり得る。4年連続チャンピオンに輝いたベッテルの経験と底力が試される後半戦になるだろう。

次回は第11戦ベルギーGPが、8月21~23日にスパ・フランコルシャンで開催。果たして誰が2015年のワールドチャンピオンの座を勝ち取るのか、目が離せない。

2015 F1ドライバーズランキング(ハンガリーGP終了時点)
1.ルイス・ハミルトン(メルセデス)202ポイント
2.ニコ・ロズベルグ(メルセデス)181ポイント
3.セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)160ポイント
4.バルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)77ポイント
5.キミ・ライコネン(フェラーリ)76ポイント
6.フェリペ・マッサ(ウイリアムズ)74ポイント
7.ダニエル・リチャルド(レッドブル)51ポイント
8.ダニール・クビアト(レッドブル)45ポイント
9.ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)24ポイント
10.ロマン・グロージャン(ロータス)23ポイント

《吉田 知弘》

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