乗っている人が格好良くないとバイクに乗る人も増えない…HMJ加藤社長

モーターサイクル 企業動向
ホンダモーターサイクルジャパン加藤千明代表取締役社長
ホンダモーターサイクルジャパン加藤千明代表取締役社長 全 6 枚 拡大写真

ホンダモーターサイクルジャパンがリリースする『ホンダ・ライディングギア 』。

2016年 春夏モデルの記者発表会の後、同社の加藤千明代表取締役社長は、「各地域で異なる製品をやっていくという、そういう時代じゃない。できれば日本が手を挙げてやっていきたい」と、日本だけでなくアジアを中心に海外でも販売していきたい意向を記者に語った。

現在、ホンダのアパレル製品は、北米や欧州、アジアなど各地域で企画・製造・販売を行っているが、その基本ラインを統一し、日本から発信したいという。

加藤社長はこう言う。

「欧米はサイズが異なり難しいかもしれないが、アジア圏は体格的にも近いしやりやすい。たとえば、タイの人たちはとてもセンスがよくて、日本のユーザーが欲しいものと同じだから(デザインなどを)変える必要はない。残念なのは夏しかないから秋冬モノがダメだね」

また、「女性が格好良くないとダメ」と前置きした上で、女性用のライディングウェアについて「選択肢が少ない。だったらうちが充実させる」と意欲的。女性スタッフには「自分が着たいと思うものをつくれ」と、熱く指示したという。

「時代に合わせて変化していくカジュアルなものと、スタンダードといえる普遍的なもの、それぞれをやっていく」と、幅広い層に向けて製品展開する方針は変わらないが、「着ているものがスマートで、乗っている人が格好良くないとバイクに乗る人も増えない」と、加藤社長はバイク人気の向上に、アパレルの役目も大きいと感じている。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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