【フォード クーガ 試乗】ピリ辛の無国籍料理を楽しむ…鈴木ケンイチ

試乗記 輸入車
フォード クーガ タイタニアム
フォード クーガ タイタニアム 全 13 枚 拡大写真

「フォード」というブランドは、意外にやっかいだ。

【画像全13枚】

『マスタング』や『エクスプローラー』、『F150』といったクルマを見れば「フォードって、やっぱりアメ車だよね」と思うだろう。しかし、一方で『フォーカス』や『フィエスタ』、『エコスポーツ』、『クーガ』といった、ぜんぜん“アメ車っぽくない”モデルもある。

そして、実のところ、グローバルでビジネスを行うフォードの主力車種は、こちらの“アメ車っぽくない”モデルたちなのだ。これらのモデルは、欧州市場だけでなく中国やインド、アセアンでフォードの看板を掲げて、ライバルたちと熾烈なシェア争いを行っている。

エンジンが変更されたクーガも、そうしたグローバルで戦う“アメ車っぽくない”モデルだ。世界的なトレンドであるミドルサイズのSUVであるため、ライバルは、VWの『ティグアン』やBMWの『X1』、Jeep『チェロキー』など。日本車でいえば、マツダ『CX-5』や日産『エクストレイル』などと同じクラスになる。

そうしたライバルがひしめき合う中、クーガはどのようなキャラクターで戦っているのか? それはエンジンの変更で、より鮮明になった。

これまでクーガは、最高出力182馬力/最大トルク240Nm、JC08モード燃費9.5km/リットルの1.6リットル・ターボのエコブースト・エンジンを搭載していた。それを、最高出力242馬力・最大トルク345Nm、JC08モード燃費10.0km/リットルの2リットルターボと、最高出力182馬力/最大トルク240Nm/JC08モード燃費12.7km/リットルの1.5リットルターボという2本立てのラインナップとした。

そして肝心のクーガのキャラクターが、より鮮明にわかるのが2リットルモデルだ。

アクセルを踏み込めば、パチンと弾けるような加速を見せる。わずかなステアリング操舵にも即座にクルマが反応する。まさに打てば響くような、溌剌とした元気のよい走り。

SUVではなくセダンテイスト。というか、それさえも通り越して、まるでホットハッチ! スカイブルーの針が踊るメーターや、丸くスイッチを配置したセンタコーンソールなど、そのインテリアは、抑圧的なドイツ車とも違うし、艶やかなイタリア車や華麗なフランス車とも異なる。あえていえば無国籍風。そして若々しい。

つまり、クーガは、若い感覚の無国籍風デザインで走りも元気いっぱい。ピリリと辛い無国籍料理。そんなキャラクターなのだ。

そして、1.6リットルモデルは、パワーもクルマの動きも乗り心地もよりマイルドだ。しかし、それでも、世間一般の基準から見れば、十分に元気いっぱいである。つまりは、この若々しく元気のよいところがクーガの特徴なのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

鈴木ケンイチ|モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。特に得意なのは、プロダクツの背景にある作り手の思いを掘り出すインタビュー。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『アウトランダー』に本格オフロード仕様登場か!? トライトン譲りの「レイダー」
  2. レクサス『ES』新型、世界初技術「レスポンシブヒドゥンスイッチ」採用…東海理化が開発
  3. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  4. ホンダ『シビックタイプR』受注停止のままモデルチェンジへ、登場は2026年秋か…最終デザイン
  5. トヨタ『RAV4ハイブリッド』新型、ケンタッキー工場で生産開始…米国最量販小型SUV
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
  2. ボッシュ、ヒューマノイド向け需要拡大でロボティクス事業を強化
  3. アステモが執行役員を解任、「職務遂行の適切性に問題」…子会社社長も交代
  4. SDV時代、進化するアフターマーケットの“今”と“未来”が一堂に…「アウトメカニカ フランクフルト 2026」9月8~12日開催
  5. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
ランキングをもっと見る