すばる望遠鏡で塵に覆われた銀河を新たに48個発見…統計的性質を解明

宇宙 科学
研究で見つかった塵に覆われた銀河。DOGの一部の可視光線(左: HSC)、近赤外線(中央: バイキング)、中間赤外線(右: ワイズ) 画像。
研究で見つかった塵に覆われた銀河。DOGの一部の可視光線(左: HSC)、近赤外線(中央: バイキング)、中間赤外線(右: ワイズ) 画像。 全 2 枚 拡大写真

愛媛大学、プリンストン大学、国立天文台などの研究者からなる国際研究チームは、すばる望遠鏡を利用して塵に覆われた銀河を新たに48個発見するとともに、それらの統計的性質を世界で初めて明らかにした。

国際研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「ハイパー・シュプリーム・カム」(HSC)で得られた観測データを使って、従来は観測が困難だった塵に覆われた銀河(DOG)を探査した。この結果、塵に覆われた銀河を新たに48個発見し、それらの統計的性質を世界で初めて明らかにした。

発見された銀河の赤外線光度は、太陽の10兆倍以上にもなると推定され、国際研究チームでは、銀河の中心部に、急成長を遂げつつある超巨大ブラックホールが存在すると考えられるとしている。今回の研究成果は、銀河と巨大ブラックホールの進化を知る上で大きな手がかりを与えてくれる。

研究成果は、2015年10月25日に発行される天文学誌「日本天文学会 欧文研究報告(PASJ)すばる特集号」に掲載する予定。

《レスポンス編集部》

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