【ジャカルタモーターショー15】戦車から日本の旧車まで、まさに「乗り物フェスティバル」なIIMS

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インドネシア陸軍の「レオパルドII A4」
インドネシア陸軍の「レオパルドII A4」 全 20 枚 拡大写真
8月にジャカルタ市内のJIエキスポで開催された「インドネシア・インターナショナル・モーターショー(IIMS)」では、乗用車以外の展示も充実。インドネシア大統領の専用車や軍用車、カスタマイズモデルなどが並んで「乗り物イベント」として楽しめる内容となっていた。

インドネシア陸軍は「IIMS MILITARY ZONE」コーナーを展開。戦車と装輪装甲車など4種の軍用車を2台ずつ展示した。プレスデーでもタイミングが合えば装甲車の内部に入ることも可能だったようで、車内での記念撮影に成功した日本人メディア関係者も。展示ホールでは大統領がパレードに使用する専用車のうち3台が展示されていた。

また広場のテントにはインドネシア国内のカスタマイズショップのブースが並び、レストア技術の高さやセンスの良さを窺い知ることができた。「アルスティン・オートモティブデザイン」の真紅のトヨタ『クラウン ハードトップ』は、多くの日本人メディア関係者が印象に残ったと語っている。

モーターサイクルのカスタマイズショップ「ホワイトカラーバイク」のオーナーは「自分でアイデアを構想してスケッチを描き、作品を製作してるんです。商品として作っているつもりではなかったのですが、いつのまにか商売になってしまいました」と語る。現在も顧客のオーダーでカスタマイズするのではなく、あくまで自分の作品として作ったものが売れているのだという。

国際的なモーターショーとしての役割はGIIASに奪われた格好となったIIMSだが、「新車販売会場」としての役割は変わっていない。また、代わりとして自動車メーカー以外の出展者が一気に増えたのは喜ばしい変化だ。

いくつものブランドの車種を集めた4輪2輪それぞれの共同試乗エリアも設けられるなど「クルマを中心とした乗り物フェスティバル」というカラーが鮮明になったことは、インドネシアの市場やモータリゼーションの発展にも寄与できることだろう。

来年もIIMSは、GIIASとは別に開催されることが決定している。それぞれのイベントが個性を明確化し、うまく共存できることを祈りたい。

《古庄 速人》

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