地球観測研究センター、ひまわり8号画像と地球物理量データをクイックルック画像で公開

宇宙 テクノロジー
JAXAひまわりモニタの可視RGB画像の例
JAXAひまわりモニタの可視RGB画像の例 全 3 枚 拡大写真

宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センター(EORC)は、ひまわり8号のカラー画像と地球物理量データのクイックルック画像を表示できるウェブサイト「JAXAひまわりモニタ」を公開した。

JAXAでは、気象庁と気象衛星データの提供・公開に関する協力の取り決めを交わしている。この協力の下、静止気象衛星ひまわり8号のデータを研究コミュニティへ公開するとともに、JAXAの地球観測衛星データと整合性のある地球物理量データを作成、広く一般に公開している。

JAXAひまわりモニタでの画像公開のほか、ひまわり標準データ、JAXA作成のひまわり地球物理量データもFTPで提供を開始した。

ひまわり標準データは、フルディスク(全球)、日本域、機動観測域の3種類の領域について、可視~赤外波長域(バンド1~16)の放射輝度データを含む。フルディスクは10分毎の観測、日本域と機動観測域は2.5分毎の観測データが得られる。

ひまわり8号は、静止気象衛星として世界で初めて「カラー画像」を可能とする観測バンドを利用し、JAXAひまわりモニタでは、可視のRGB合成の図を掲載する。

また、JAXAは、ひまわり物理量データとして、黄砂・PM2.5など、大気微粒子(エアロゾル)の特性と海面水温を作成している。どちらも2016年度に打ち上げ予定の気候変動観測衛星「GCOM-C」など、JAXA地球観測衛星のために開発しているアルゴリズムを適用しており、将来的にこれらの間で整合性のあるデータセットを作成、互いの観測を補完する。

海面水温は、通常のものと夜間のみの2種類のプロダクトを公開する。通常の海面水温プロダクトは、昼夜を問わず10分毎、空間分解能2kmのデータセット。雲による欠損領域を減らすために、1時間平均したプロダクトも作成する。夜間海面水温プロダクトは、1時間毎、空間分解能2kmのデータセットを公開する。

《レスポンス編集部》

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