メルセデス・ベンツ日本から発売されたクリーンディーゼルハイブリッド『S300h』は、Sクラスの更なるユーザー層拡大に向けた戦略的な投入である。
「Sクラスの昨年の日本における販売台数は約6500台。国内の大型高級車セダンマーケットの約半数のシェアを誇っている」とは、同社代表取締役社長兼CEOの上野金太郎氏の弁。「更に輸入車(の同マーケット)の中では約9割という圧倒的なシェアを占め、多くのユーザーから支持されている」と述べる。
その理由として上野氏は、「多様なボディタイプとパワートレインを揃え、17モデルもの豊富なラインナップを用意しているからだ」という。ボディタイプはセダンの標準ホイールベースにロングホイールベース。スーパーロングホイールベースであるメルセデスマイバッハ。そしてクーペがある。パワートレインはV型8気筒と、V型12気筒のガソリンエンジン。V型6気筒ガソリンエンジンベースに2009年に輸入車として初めて日本に導入したハイブリッド。昨年末に導入したプラグインハイブリッド。そこに直列4気筒ディーゼルハイブリッドのS300hを新たに加えた。
S300hは、戦略的な価格である998万円をスタートに、3モデルがラインナップされた。上野氏は、「これにより、更に多くのユーザーの選択肢に入れてもらえることを願っている」とコメントした。