【新聞ウォッチ】来年4月から首都圏の高速料金統一、“割安”の首都高も第三京浜も京葉道も値上げへ

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首都高速道路(参考画像)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2015年9月11日付

●鬼怒川決壊12人不明、茨城・常総住宅多数流される(読売・1面)

●首都圏の高速料金統一、1キロ36円首都高値上げも(読売・9面)

●中国新車販売3%減、8月景気減速感強まる(読売・9面)

●中国、日産合弁会社に罰金(朝日・6面)

●TPP日米協議再開、自動車「原産地規制」詰め(毎日・7面)

●自動車輸入組合理事長BMW日本社長(産経・10面)

●エコカー燃費改善するターボ、IHI、米中韓で増産(日経・1面)

●「ななつ星」新ルートへJR九州、来春から他社線乗り入れ(日経・3面)

●インド新車販売5%増8月スズキなど新モデル効果(日経・9面)

●自動運転車で提携交渉、グーグルの研究部門日本メーカーと(日経・12面)

ひとくちコメント

消費税が10%に引き上げる際に、マイナンバーカードを使えば酒類を除く飲食料品については「2%分」が還付される案が検討されているそうだ。「還付」といえば聞こえがいいが、現行の「8%」を据え置くだけである。

消費増税とよく似た話が高速道路料金の見直しである。 国土交通省が、都心の渋滞を緩和するため、首都圏の高速道路の距離当たりの料金を同水準に統一するという。その基本方針についてはすでに年初に公表されていたが、きょうの読売が「来年4月から導入する」と具体案を改めて取り上げている。

それによると、「割安な首都高速道路については料金の上限を引き上げる一方、割高な首都圏中央連絡自動車道(圏央道)などの料金を引き下げる」としている。

例えば、東名の厚木インターチェンジから東北道の久喜インターチェンジに行く場合、圏央道経由なら3770円かかるが、首都高経由なら3180円ですむという。それだから首都高は「割安」で圏央道は「割高」という理屈からだ。だが、「1キロ当たり36円」と、そもそも日本の高速道路が「バカ高い」という料金体系を無視した議論でもある。

ちなみに、「割安な首都高については現在930円の料金上限を1300円程度に引き上げる方向で調整しているほか、第三京浜や京葉道路についても値上げする」(読売)そうだ。首都高などが値上げすれば都心部に車を呼び込むこともなく、渋滞が緩和されるという狙いがある。以前にも指摘したが、迂回するために東名高速の出入り口の環状8号線など無料の一般道のさらなる混雑ぶりは避けられないだろう。

《福田俊之》

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