【ルノー メガーヌRS CUP S 発表】ルノー・スポール「ニュル最速」のノウハウを惜しげなく投入

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ルノー メガーヌルノースポール CUP S
ルノー メガーヌルノースポール CUP S 全 8 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンから10月30日より60台限定で発売する『メガーヌルノー・スポールCUP S』には、ニュルブルクリンクFF市販車最速の仕様が惜しげもなく投入されている。

エンジンは、トロフィーRと同じ273馬力(標準車は265馬力)で、トルクも向上している。そこに貢献している仕様のひとつがアクラポヴィッチ製チタンマフラーだ。センターチューブからリアエンドまでの長いエキゾーストシステムによって、エンジンパワー向上とともに、4kgの軽量化を果たした。更に、「独特のスポーティサウンドも奏で、カーボン製エンドパネルも装着されるので、見た目にもスポーティだ」と話すのは、同社マーケティング部の近棟伸邦さん。

足周りではオーリンズ性の調整式ダンパーを採用した。「オーリンズ特有のハイレベルなダンピングコントロールが特徴で、『メガーヌN4ラリー』のフィードバックも加えている」という。フロントが20段階、リアは30段階の調整が可能で、2本で1kg軽量化された。更に、ルノー・スポールからの要望により、油圧のバンプストップ機能も装着された。これは、「ショックが縮み切った際のトラクション確保に効果的な機構」と近棟さん。

このダンパーに有効なセットアップデータがディーラーに用意されている。「ニュルブルクリンクでFF市販車最速ラップをたたき出したルノーテストドライバー、ロラン・ウルゴン推奨セットアップを用意した」。一般道、サーキットのドライ、ウエットなど様々なシチュエーションに応じて、フロント、リアのセットアップをアドバイス。また、空気圧なども具体的に推奨したデータをディーラーに展開しているのだ。近棟さんは「これにより、ユーザーとディーラーとの間でコミュニケーションを取り、この素晴らしいダンパーを100%楽しんでもらおうという仕組みだ」とコメント。

タイヤは、セミスリックのミシュランパイロットスポーツカップ2を採用。ホイールはスピードライン製19インチのTuriniを装着。「メガーヌN4ラリーと同じデザイン、リム形状だ。更に軽量化も図っており、4本で6.5kgもの軽量化を実現している」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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