トピー工業は、乗用車用アルミホイール事業の再建計画の一環として、連結子会社である九州ホイール工業を完全子会社化すると発表した。
トピー工業は、山本工作所が保有する九州ホイール工業の全株式30%を取得し、完全子会社化する。
九州ホイール工業は、前期に多額の損失を計上、2015年3月末に13億3100万円の債務超過となっている。トピー工業は、完全子会社化後、増資と無償減資を行い、債務超過と累積損失を解消する。
九州ホイール工業の増資は35億円で、このうち17億5000万円を資本に組み込む。増資後の資本金は22億3000万円となる。その後、21億3000万円を減資するため、資本金は1億円となる。発行済み株式数は減らさず、資本金、資本準備金の額をその他資本剰余金に振り替えた後、一部を繰越利益剰余金に振り替えて累積損失を解消する予定。
トピー工業による完全子会社化と財務体質の改善によって九州ホイール工業は、高付加価値品を供給する体制を再構築するとともに、収益改善のスピードを速め、グループで乗用車用アルミホイール事業を強化する。