ディーゼルエンジンの排ガス不正により、創業以来、最大の危機に直面しているフォルクスワーゲングループ。同社が、大規模な組織改革を打ち出した。
これは9月25日、フォルクスワーゲングループが明らかにしたもの。同社の監査役会が、新たな組織を承認した、と発表している。
新組織で注目できるのが、グループ全体の生産統括部門を廃止したこと。権限が一か所に集中する現行の体制を改め、各ブランドや各地域の組織に権限を委譲する。
また、主力のフォルクスワーゲン乗用車ブランドは、世界4地域に大きく分け、各地域にCEOを置く。フォルクスワーゲン乗用車ブランドのハーバート・ディエス会長に、直接レポートする体制を敷く。
フォルクスワーゲングループ監査役会のベルトホルト・フーバー暫定会長は、「新たな組織が、各ブランドや各地域を強固にするだろう」と述べている。