1ドル=4.475リンギ、17年ぶりの安値…外貨準備は域内最低水準に

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア(イメージ)
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通貨リンギが9月29日に一時1米ドル=4.475リンギまで進行、1998年1月以来の安値となっていると、マレーシアン・インサイダーが報じた。

ブレント石油の価格が下落していることを受けて石油輸出国であるマレーシアには影響が及んでいる。なお9月30日は4.448リンギのリンギ高となっている。

1マレーシア・デベロップメント(1MDB)の不正経理疑惑やナジブ・ラザク首相やへの政治資金を巡る政治スキャンダルや中国経済の減速もリンギに影響している。

マレーシアの外貨準備高が今年、東南アジアの5カ国の経済の中で最も大きな下落幅で減少した。9月15日時点のマレーシアの外貨準備高は953億米ドルとなり8月28日時点から0.6%の増加となったが、昨年末時点と比べて18%のマイナスとなった。ムーディーズ・インベスター・サービスは8月、マレーシアの外貨準備高は充分ではあるが域内では最低水準だとの考えを示した。

またオーストラリア&ニュージーランド・バンキング・グループ(ANZ)の外為ストラテジスト、クーン・ゴー氏は新興市場への懸念が広まっていることや株式市場の減速などがリンギ安に影響していると分析。リンギの値動きに影響を与えるネガティブなニュースが多くなっており、リンギが不安定な市場の影響を受けやすくなっていると述べた。

千田真理子

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