「サーキット最速の R1 を証明したい」ヤマハ社員チームが鈴鹿8耐に賭けた想い
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そしてもう1つ、ほぼノーマルのマシンで競う「スーパーストック(SST)クラス」でも「team R1 & YAMALUBE」が優勝。ヤマハ YZF-R1はEWCクラス、SSTクラスの両クラスでダブルウィンを達成している。
じつは「team R1 & YAMALUBE」、チームメンバー全員がヤマハの社員なのだ。
監督はYZF-R1の開発プロジェクトリーダー藤原英樹さんが務め、ライダーはSP開発部で実験走行をおこなった時永 真さん、元ヤマハファクトリーライダーの藤原儀彦さん、そして、ヤマハモーターヨーロッパのテストライダーのジェフリー・デ・フリースさんの3名。
時永さんは鈴鹿8耐でクラス優勝、総合9位入賞を果たした経験があるし、藤原さんは全日本ロードレースで3年連続チャンピオンに輝いたレジェンド。ジェフリーさんもワールドスーパーバイク選手権参戦経験を持つ強力な布陣だった。
きっかけは時永さん。「この素晴らしいR1でどうしても走りたい」というひと言だったという。NEW R1の開発は、時永さんが操縦安定性を、藤原さんがエンジン制御系、ジェフリーさんが電子制御サスペンション系を担当したのだ。
時永さんは「この3人なら、マシンを熟知しているし、面白くなる」と思ったという。
決勝レースでは194Lapsで、総合21位、クラス優勝。社員チームは「サーキット最速のNEW R1を証明する」という目的を果たしたのだった。