最大で全世界のおよそ1100万台に、排出ガス試験を不正に逃れる違法なソフトウェアを装着していたフォルクスワーゲングループ。同社が、この問題の外部調査に乗り出した。
これは10月1日、フォルクスワーゲングループの監査役会が明らかにしたもの。「問題の全容を解明するために、米国の法律事務所、ジョーンズ・デイに調査を依頼した」と発表している。
今回の問題では、責任を取って辞任したマルティン・ビンターコルン前CEOが、不正への関与を否定。しかし、およそ1100万台という大規模な不正であることから、フォルクスワーゲングループの上層部を含めた組織的な関与が疑われている。
フォルクスワーゲングループは、米国の法律事務所、ジョーンズ・デイという社内とは独立した外部団体に調査を依頼することで、問題の全容を明らかにする方針。
なお、フォルクスワーゲングループ監査役会の理事会は、10月1日、「この問題の調査が完了するまでに、最低でも数か月かかる見込み」とコメントしている。