パテント・リザルトは、日本に出願されたインホイールモーター関連技術について、特許分析ツール「Biz Cruncher」を用いて参入企業に関する調査結果を「特許・技術調査レポート インホイールモーター関連技術」にまとめた。
インホイールモーターは、電気自動車(EV)の駆動用モーターを車輪近くに搭載し、直接車輪を駆動する技術。従来のEVはガソリン自動車のエンジンと同じような場所に駆動モーターを搭載していたが、インホイールモーターを搭載することで車体の自由度が上がり、またアクセルレスポンスの向上にもつながる。
本調査ではインホイールモーターに関する技術の特許を集計し、各個別特許の注目度を得点化する「パテントスコア」をベースとして、特許の質と量から総合的に見た評価を行った。その結果、総合力ランキングでは、1位トヨタ自動車、2位NTN、3位本田技研工業となった。
1位のトヨタ自動車は、モーター冷却用オイルのポンプや通路の配置を工夫することにより冷却効率を上げる技術の特許が高い注目度となっている。2位のNTNは減速機をコンパクトにする技術、3位本田技研工業は、連れ回りを防止できるモーター、減速機の配置に関する特許の注目度がそれぞれ高くなっている。