預金残高増加率が鈍化、流動性がひっ迫…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア クアラルンプール
マレーシア クアラルンプール 全 1 枚 拡大写真

マレーシアの銀行預金残高の増加率が鈍化していると、ザ・サンらが報じた。個人資金が高利回りを求めほかの投資に向かっているためだ。

中央銀行バンク・ネガラの統計によると、7月末の民間銀行の預金残高は4.8%の増加で、2002年9月以来の小幅増加だ。預金金利は物価上昇率(約3%)をわずかに上回る3.1~4%で、預金残高の伸び率はさらに鈍化する見通しだ。

アナリストは、国民は不動産、証券など預金より魅力のある投資商品に資金を投じているとしている。

預金の減速で預貸率(預金残高に対する貸付残高の比率)は89.3%と過去最高に達しており、流動性がひっ迫している。貸し出しは鈍化しているものの、預貸率はさらに上昇するとアナリストは予想している。預金獲得のため銀行は預金金利を引き上げる可能性があるが、利ざやは縮小するため利益に影響する。

小栗 茂

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  6. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  7. 車内で動画やサブスクが見放題!Apple CarPlayも!データシステム『U2KIT』はディスプレイオーディオ革命だPR
  8. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
  9. 「スポーツバイクの王者」新型スズキ『GSX-R1000』発表! 40周年で大幅改良、日本市場復活なるか
  10. 新型スズキ『DR-Z』のライバル登場か!? KTMの新型スーパーモト発表に「思ったより安い」など熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る