【ジャガー XE 試乗】吸い込まれるような走りが愛おしくなる…島崎七生人

試乗記 輸入車
ジャガーXE 2.0 PRESTIGE
ジャガーXE 2.0 PRESTIGE 全 9 枚 拡大写真

このクルマのステアリングを握ると、首都高速が私だけのワインディングロードに変わる…何ともコソバユイ広告コピーのようだ。が、都心で『XE』を借り受け、走り出してみると、本当にそういう実感がしたのである。

【画像全9枚】

試乗車は2リットルエンジンを搭載する「PRESTIGE」。タイヤはオプションの18インチ(標準は17インチ)で、実はひとつ上級の2.5リットルの「Portfolio」と同等。ところが何しろしなやかで軽快でさえある身のこなしは、まさしくスポーツセダンのそれだ。しかもステアリングを90度以上切り込んでいった先の、敏捷過ぎないが吸い込まれるようにクルマが向きを変えていく様は独特でこの上なく上品なのがいい。トップモデルの「3.0S」と同様の、路面を舐めていくようなタイヤの接地感も味わいのひとつだ。

200ps/320N・mのエンジン性能も、走らせているときの気分の盛り上がりに呼応する。ドライブモードを“S”に切り替えると、「3.0S」よりボリュームこそ控えめだが、それに通じる音質のフォーン!と骨のある排気音を響かせ、パワーフィールも切れ味が増す。

第一印象はモダンになり過ぎ?、『XF』に似過ぎ?…などと感じたもの。だが、胸のすく走りを再確認した後では、一見プレーンだが、フェンダーやトランクリッド後端など随所に凝ったディテールが施されたスタイルが愛おしく思えた。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  2. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  3. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  4. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
  5. 日産の新型セダンが「コスパ最強」と話題に! モビショーで公開後「リーフの半額!」「どうして日本では…」など反響続々
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る