【ITS世界会議15】人間中心のモビリティ実現へ、富士通テンがICT最新技術を展示

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ジャパンパビリオン内に出展した富士通テン
ジャパンパビリオン内に出展した富士通テン 全 10 枚 拡大写真

富士通テンは富士通と共同で、フランス/ボルドーにおいて開催されたITS世界会議2015に出展。「ヒューマンセントリックなインテリジェントモビリティの実現」のテーマの下、クルマ社会における富士通グループの情報通信技術(ICT)ソリューションの取り組みを紹介した。

【画像全10枚】

“ヒューマンセントリック”とは英語で「人間が中心にいる」という意味。人間がシステムに合わせるのはではなく、インフラ、サービスなどあらゆるコンピュータ資源が人間中心に設計されることを意味する。富士通グループでは、これこそが次世代のICTソリューションと捉えており、今回の出展はこれに沿って構成された。

出展の中心に据えたのは、「収集した情報を人に働きかけ行動を促す」ことで、より安全かつ自由で快適なモビリティ社会に貢献する技術。クルマの情報がクラウドにつながっていることで、人が操作した事象に合わせてクルマが進化し、結果として安心安全なクルマ社会の実現を目指すことが可能になる。富士通テンはこの状況を「『Vehicle ICT』がもたらすヒューマンセントリックなクルマの構想」として紹介した。

富士通テンはその具体例として、業務用途に今年商品化した2製品を出展した。一つは今年3月に発売を開始したネック型ウェアラブルセンサー「FEELythm」で、ドライバーの脈波から眠気の傾向を検知してドライバーや運行管理者に通知する。もう一つは、9月に発売した業務用ドライブレコーダー「OBVIOUS(アヴィアス)レコーダー・G500シリーズ」で、運転中に収集した情報をクラウドにアップして安全運転をリアルタイムで支援する。

両製品のベースにあるのは、富士通が管理する位置情報活用クラウドサービス「FUJITSU Intelligent Society Solution SPATIOWL(スペーシオウル)」だ。人やクルマなどの位置情報をリアルタイムに蓄積・解析し、気象やイベントなどの外的要因による変化を予測する技術で、この情報がクラウドに蓄積されていくことで様々な事象が地図上に反映されるようになる。これが交通全体で最適なナビゲーションや安全運転のための誘導などにつながっていくのだ。

今回の出展物で見逃せなかったのは、初出展した視線検出によるヒューマンセンシング技術のデモだ。コックピットを想定したシステムには、正面用として大型モニターを中心に小型モニターが左右にセットされ、正面用モニター前の視線検出用赤外線センサーで視線の動きを追う。視線検出は他社でも提案されている技術だが、富士通テンが採用したのは瞳孔内の角膜の反射を見る方式。

富士通テン 先行開発企画部主査 山田 浩氏によれば「顔全体で捉える訳じゃないので処理が軽量に行えると同時に、視線の動きを正確に追えるメリットがある」という。

モニター上では視線の動きをオレンジ色のポイントで再現。この動きからドライバーが眠気を感じて始めているのか、体調が悪くなっているのかなどをクラウド経由で管理することで、事故の発生などを未然に防止できるというわけだ。

《会田肇》

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