1200kmのクラシックカーラリー開催、海外からの参戦も…ラ・フェスタミッレミリア2015

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明治神宮をスタートするアストンマーティン インターナショナルシリーズ1
明治神宮をスタートするアストンマーティン インターナショナルシリーズ1 全 16 枚 拡大写真

10月16日から20日にかけて、クラシックカーラリーの“ラ・フェスタミッレミリア”が開催された。主催はFORZAとBSフジ。

ミッレミリアとは、イタリア語で1000マイル、1600kmを意味し、1927年から1957年までイタリアのブレシアをスタートし、ローマを経由。再びブレシアまで戻る公道レースの名称である。現在では、クラシックカーラリーとして復活し、毎年5月に当時とほぼコースにて、タイムラリーとして3泊4日の行程で開催されている。

そのラリーの日本版がこのラ・フェスタミッレミリアだ。今年は明治神宮をスタートし、新潟まで足を延ばし一泊。翌日は軽井沢まで。3日目は箱根。4日目は湘南を経由し明治神宮へゴールする、1都7県、1200kmを4泊5日で走破する。5日目は表彰式が行われて閉幕となる。

今年の最大の見どころは、海外15か国より約50組がエントリーしたことだろう。その多くが、前週に開催されたインターナショナルブガッティミーティングから継続して参加したためだ。その結果、トータルのエントリーは150台を超える、一大イベントとなった。なお、このラリーへの参加資格は、1919年から1967年までに製造されたクルマである。

初日以外は快晴に恵まれ、海外からの参加者は日本らしい風景である、富士山、湖と紅葉を存分に楽しんだようで、ニュージーランドからのエントラントは、「まさに夢のような光景だ」と感動をあらわにしていた。一方で都内の渋滞には辟易したようで、「東京に帰るのが憂鬱だ」とコメントしていた。

また、このラリーは単に指定されたコースをたどるだけではなく、いくつかのスタンプポイントや、計測競技が設けられている。この競技は、広い駐車場などで行われるもので、例えば、50mを11秒で走れなど決められた区間を指定時間にどれだけ近いかで競われるものだ。これらのポイントを加算していき、最終的な勝者が決まるのだ。

今年の勝者は、こういった競技では日本で圧倒的な強さを誇るブガッティT35のオーナーが獲得。なんと8連覇だ。実は今回、氏は大きな懸念を持っていた。それは、前述のとおり海外からの参加者が多数おり、中にはイタリアのミッレミリアでの勝者も混じっていたからだ。ご本人も今年はとにかく緊張したと漏らし、その分優勝できたのは本当にうれしいと語っていた。

次回のラ・フェスタミッレミリアは、2016年10月14日から開催される予定だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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