【ヤマハ YZF-R1M 試乗】サーキットビギナーでも臆することなし…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
2015年式 ヤマハYZF-R1M
2015年式 ヤマハYZF-R1M 全 10 枚 拡大写真

MotoGPマシン「YZR-M1」の技術思想を体感でき、“サーキット最速のポテンシャルを備えるモデル”と、ヤマハが明言する『YZF-R1M』に乗った。

【画像全10枚】

ヘッドライトの存在を感じさせないフロントマスクや水平基調のデザインはYZR-M1にそっくり。しかも今回乗ったのは上級仕様車の「M」だから、オーリンズの電子制御サスペンションやカーボン素材の軽量カウル、レースで役立つ各種情報を記録するインターフェイスを搭載。レーシングマシンそのものといった印象だ。

試乗したのはSUGOのインターナショナルレーシングコース。ピットロードを抜けると、もうマシンと身体が一体になったかのように羽ばたいていく感覚。

コーナーでは車体が素直に寝ていき、まだまだいくらでも旋回しますよとライダーに訴えかけてくるし、ストレートではあっという間に200km/hを超え、300km/hにまで迫る勢い。

マシンは元気溌剌、軽快そのものだが、乗り手の技量が乏しく、限界が見えるところまで付き合いきれない。中途半端な走りでサーキットランを楽しむことに徹するが、それでも充分に面白い。なんたって200馬力、その加速力、高回転での速度の伸びは驚異的でさえある。

しかし、あり余るパワーを制御しきれないということがないから、またスゴイ。3次元的な車両の動きを検知する市販二輪車として初の6軸制御センサー『IMU(Inertial Measurement Unit)』とやらを搭載しているから、横滑りやハイサイドのリスクを大幅に低減。

自分ごときが走るぶんには「何も起きませんから、どうぞもっとアクセルを開けてくださいな」と、マシンから訴えかけてくるような安定感だ。

そうは言っても、公道ではあり得ないハイペース。それは、たまらなくエキサイティングだし、R1の楽しさはどんな技量のライダーでも味わえることがわかった。

実際、サーキットでグイグイ走れる上級者などごく僅か。自分のようなサーキットビギナーでも、R1は面白い!

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
コンフォート:★★★
扱いやすさ:★★★★
スタイル:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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