【フェラーリ 488 スパイダー】歴代スパイダー史上最速、0-100km/hは3秒

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フェラーリ極東エリア統括マネージング・ディレクターのディーター・クネヒテル氏(手前)とフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏(奥)
フェラーリ極東エリア統括マネージング・ディレクターのディーター・クネヒテル氏(手前)とフェラーリ・ジャパン&コリア代表取締役社長のリノ・デパオリ氏(奥) 全 8 枚 拡大写真

フェラーリ・ジャパンは6月にデビューした『488GTB』のオープンモデル、『488スパイダー』を発表した。価格は3450万円である。

「488GTBの持つパワフルな性能と、極上の“ドロップトップドライビングプレジャー”を、誰でもリラックスして楽しめるのがこの488スパイダーのコンセプトだ」とは、フェラーリ極東エリア統括マネージング・ディレクターのディーター・クネヒテル氏の弁。

過去、ミッドシップにV8エンジンを搭載したスパイダーのユーザーからは、「走る喜びとスリルを際立たせるオープントップドライビング。そして、遮るもののないダイレクトなエンジンサウンド。2名乗車するのに十分な室内の快適性とユーザビリティが高く評価されて来た」とし、今回の488スパイダーも、それらを踏まえたうえで、「新世代7速F1デュアルクラッチ・トランスミッションを組み込んだ新型エンジンは、スポーツスパイダー史上、最もパワフルな加速及びピックアップ性能を発揮する」とコメント。

ミッドシップV8オープンモデルの歴史を振り返ると、1977年にデビューした『308GTS』にまで遡る。GTSの名が付くクルマはタルガトップ形状(ルーフを取り外す形状)で、その後、『328GTS』、『348GTS』、『F355GTS』と3世代継続した。一方、フルオープンタイプは、『348スパイダー』が最初で、それ以降連綿と現在まで続いている。

クネヒテル氏は488スパイダーについて、「タルガとスパイダー双方のボディタイプの素晴らしい特徴を兼ね備えている」という。つまり、リアウインドウストッパーを下げた状態では、スパイダーならではのフルオープンドライビングエクスペリエンスが味わえ、上げた状態では、タルガ同様の優れたウインドウプロテクションを発揮するからだ。

また、「488スパイダーは、先代の『458スパイダー』の性能数値をあらゆる面で改善している」とクネヒテル氏。具体的には、0-100km/hの加速は3秒フラット(458スパイダーは3.4秒)。0-200km/hの加速は、8.7秒(同10.8秒)。また、フィオラーノサーキットのラップタイムでは、83秒(同85秒)となり、歴代スパイダーモデル中、最も高い性能を誇ることを強調した。

このクルマは、10月24日にコーンズフェラーリ名古屋ショールームで、10月26日から30日にかけてコーンズフェラーリ大阪ショールームに展示される予定だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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