富士通と富士通テンは今回、共同で東京モータショーに出展。前回までは富士通テンとしての出展でおもにカーナビゲーションの魅力訴求が中心だったが、今回はtoBのソリューションも含めた広範な内容となっている。
ステージでは、富士通グループのICTを活用したヒューマンセントリック(人間中心)な物語仕立ての近未来のカーライフを提案するとともに、その思想が反映された製品群である“つながるナビ”ことイクリプスの『AVN-SZX05i』などの特長について紹介した。
これとは別に、クルマが気配りしてくれる近未来のドライブを体験できる体験デモも用意して、ドライバーの視線から注意力を判断して警告したり、注意すべき方向から音声でお知らせするなどのHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)が体感可能となっていた。このデモ機では、虹彩認証によるパーソナライズやマルチアングルビジョン、死角から進入する歩行者・自転車・自動車の自動アラート機能などを、実映像をまじえながら見せている。
パネル展示では、富士通の情報分析ソリューションによるプローブデータを元にした「先読み/提案技術」や富士通テンの業務用ドライブレコーダー『G500』シリーズを利用した安全運転支援や運行管理データ活用などについても詳細な説明を用意した。
説明員は、「富士通テンには車載器やセンサーで幅広い実績があり、富士通はクラウドや情報分析ソリューションの分野で競争力を持ちます。ICTがますます重要性を増す自動車交通において、この両社の強みを活かすことで自動運転や高度な都市交通に役立てるはず。両社のシナジーを活かした提案を今後もしていきたい」と語った。