背景は観光列車ブーム…レールの波状摩耗を診るレール凹凸連続測定装置、鉄道総研が製品化

鉄道 企業動向
鹿児島市電
鹿児島市電 全 15 枚 拡大写真

鉄道総合技術研究所は、微細なレール凹凸を測定できる「総研式レール凹凸連続測定装置」を製品化し、12月1日から受注を開始する。その開発背景には、観光列車ブームがあるという。

【画像全15枚】

レールは、車輪と接触する部分(踏面)に周期的な凹凸「レール波状摩耗」(波長100~200mm)が曲線区間などに発生する。この摩耗ができたレールの上を車両が走ると、固有の騒音や振動が発生するという。

バッテリー・パソコン・測定器が組み合わさるこの総研式レール凹凸連続測定装置は、手押し台車式で、測定現場まで容易に運搬でき、装置の移動速度に依存せず正確に測定できるなどの特徴がある。測定後にレールの波状摩耗を削正し、作業の仕上がり確認にも再び活躍する。

この装置が開発された背景には、観光列車ブームがあると同社。現在、鉄道各社では、レール波状摩耗を目視検査や部分的測定などでチェックし、凹凸状況を正確に把握するのは難しいとされていた。

曲線区間の全長にわたり効率的に測定できるこの総研式レール凹凸連続測定装置は、車内で感じる騒音や振動を低減させ、快適性向上を目指す各社のニーズにこたえるかたちだ。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ダイハツがブランド総合で首位、『ロッキー』が小型SUV部門を制す…JDパワーの新車初期品質調査
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  5. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る