日産自動車の中国法人は11月4日、10月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産(一部車種)を含めた10月の総販売台数は、10万9600台。前年同月比は16.8%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
2015年に入った1月、日産の中国販売は、前年同月比22.2%増と大きく伸びた。しかし、2月は2.4%減、3月は5.4%減と減少。4月は19.4%減と、2桁の落ち込み。回復となった5‐6月は0.1%増と微増で、伸び率に勢いを欠いていた。そして、7月は13.9%減、8月は5.5%減と落ち込んだが、9月は2.9%増と盛り返し、10月は16.8%と2桁の伸び。
これまで、日産の中国新車販売に勢いがなかったのは、商用車の販売不振が大きい。景気の影響を受けやすい商用車の販売の低迷は、現在も続いている。しかし、10月は、排気量1.6リットル以下の小型車に対する減税が開始された効果で、『シルフィ』が前年同月に対しておよそ4割伸びるなど、好調だった。
日産の2014年の中国新車販売は、前年比0.5%増の122万1600台。2015年1‐10月は、前年同期比3.3%増の96万8200台だった。
日産は2015年、中国で前年比6.4%増の130万台以上の販売目標を掲げていたが11月、これを125万台以上に下方修正している。