【東京モーターショー15】ポラリスの3輪ロードスター「スリングショット」、米国から上陸

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ポラリス スリングショット(東京モーターショー15)
ポラリス スリングショット(東京モーターショー15) 全 14 枚 拡大写真
ポラリスは東京モーターショーに初出展。日本正規代理店のホワイトハウスオートモビルがブースを展開し、3輪ロードスターの『スリングショット』を日本初公開した。

スリングショットは前2輪、後1輪のレイアウトを持ち「リバーストライク」と呼ばれる乗り物。一般的にリバーストライクは乗員の後ろにエンジンを搭載するか、モーターサイクルのようなパッケージレイアウトと着座姿勢を採用する。

いっぽうスリングショットは通常の4輪車のように乗員が横に並んで座るが、エンジンが乗員の後方ではなく、通常の乗用車のようなレイアウトを採用しているのが特徴。ポラリスでは「2輪と4輪の良さを併せ持つライトウェイトロードスター」と表現している。

エンジンは最高出力173psのGM製4気筒2.4リットルDOHCを縦置きし、トランスミッションは5MT。おもしろいのは駆動力の伝達方法。トランスミッションから伸びるプロペラシャフトはキャビンのセンタートンネル内を通るが、後輪を支えるスイングアームの基点からは、炭素繊維を織り込んで強化されたゴムベルトにバトンタッチ。

つまりシャフトドライブとベルトドライブを組み合わせているわけだ。ポラリスは自社ブランドでATVを手がけているほか、ふたつのモーターサイクル・ブランド、インディアンとヴィクトリーも所有している。その資産をフル活用してデザインされているということなのだろう。

実際にボディも鋼管スペースフレームに樹脂製のスキンを被せただけというシンプルなもので、モーターサイクルに近い感覚を強調している。

スリングショットのボディサイズは全長3800×全幅1971×全高1318mm、ホイールベース2667mm。乾燥重量は標準モデルが752.9kg、豪華装備の上級グレード「SL」は763.3kg。グレードによる違いはホイールサイズのほか、オーディオやリアビューカメラ、液晶ディスプレイの有無など、ごくわずか。

電動パワーステアリングや、安全に関わるABSやESC、トラクションコントロールなどは標準装備。コーナリング中にタイヤのスリップを感知すると後輪への駆動力をカットし、同時にコーナー外側の前輪にブレーキをかけるようになっている。

カンファレンスで事業部長の高橋拓馬氏は日本国内での販売予定を公表。年内のうちに普通車としてナンバープレートを取得し、2016年初頭の発売を予定しているという。ちなみに本国アメリカではフロントエンド中央にヘッドライトを置いているが、日本仕様では法規を満たすために左右両端、アメリカではポジションランプのある位置に移設されている。

《古庄 速人》

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