【スマート フォーツー/フォーフォー 新型】乗用車最小の回転半径を実現できた理由

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スマート フォーツー
スマート フォーツー 全 8 枚 拡大写真

第3世代になったスマート。新型でも最小回転半径が小さいというスマートの特徴は維持している。

実際の数字を挙げると新型スマート『フォーツー』で3.3m、『フォーフォー』では4.1mだ。「それぞれセグメントトップで、更にフォーツーについては、現在販売されている乗用車の中で最も小さい」とは、メルセデス・ベンツ日本株式会社 製品広報課マネージャーの嶋田智美さんの弁。

ここまで最小回転半径を小さく出来た要因は2つあるという。「ひとつはリアエンジンリアドライブレイアウトにより、ステアリングの切れ角を大きくすることが出来た」。具体的にはフォーツーで内輪が 51度まで、フォーフォーでは35度まで切ることが出来る。

もうひとつの理由は、タイヤ幅を前後で変えていることにある。「フロントのタイヤ幅がリアのタイヤ幅よりも狭いので、最小回転半径を小さくすることに貢献している」と嶋田さん。

もうひとつスマートの特徴に“トリディオンセーフティセル”がある。これは、堅牢な高強度スチール製の骨格で、非常に激しい衝突においても大きく変形することなく、乗員の生存空間を確保するものだ。このセルもアップグレードされた。新型では高張力鋼板、超高張力鋼板の使用割合を先代の約50%から72%まで増やすことで、更に安全性が高められている。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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