ブリヂストンが発表した2015年1-9月期(第3四半期)の連結決算は、経常利益が前年同期比7.9%増の3656億円と大幅増益となった。
売上高は、主にタイヤ事業の増収で、同5.7%増の2兆8173億円と増収だった。
日本のトラック・バス用タイヤや北米や北米の乗用車用・小型トラック用タイヤの販売が前年を上回った。アジア・大洋州では、乗用車・小型トラック用タイヤは横ばいだったが、トラック・バス用タイヤが伸びた。中国の乗用車・小型トラック用タイヤも好調だった。
収益では、営業利益は同10.6%増の3786億円だった。タイヤのモデルミックスの悪化やタイヤ販売本数の減少で929億円の減益効果があったものの、為替差益で530億円、原材料価格下落で860億円などの増益効果で前年を上回った。
純利益はベネズエラの子会社ブリヂストン・ファイアストン・ベネズエラを連結除外し、関連損失423億円を特別損失に計上したため、同13.5%減の1951億円と減益だった。
通期業績見通しは売上高、営業利益は前回予想を据え置いた。連結除外関連損失の計上で当期純利益を前回予想から350億円マイナスの2850億円に下方修正した。