【トヨタ プリウス プロトタイプ 試乗】燃費だ!環境だ!と言う前に、クルマとしてちゃんとしている…竹岡圭

試乗記 国産車
トヨタ プリウス プロトタイプ
トヨタ プリウス プロトタイプ 全 16 枚 拡大写真

こんなこと言ったらおこがましいのを承知の上で言わせてもらいます!「『プリウス』ちゃん、まずクルマとしてちゃんとしました!」。というのが、私の最大の印象でございました。

量産車初のハイブリッドカーの4代目云々、燃費だ!環境だ!云々言う前に、まずクルマとしてちゃんとしたんですよ。だから走りが気持ちイイ!

これってね、やっぱりクルマとしていちばん大切なことだと思うんです。どんなに地球のために頑張ってると言われても、乗っていて気持ちよくないと、やっぱりガッカリしちゃうじゃないですか。そうなると、所有してからの満足感も薄くなっちゃって、なんだかクルマを大切にしなくなっちゃう気がするんですよね。4代目プリウスは、まずクルマとしてちゃんとしてるをベースに、その上で環境性能を考えたというところに好感が持てるんですよね。

今回試乗した場所は富士スピードウェイ。街中に見立てた外周路では、凸凹乗り越しなどでボディのしっかり感がしっかり伝わってきたし、ショートサーキットでは、かなりスポーティな走りで踏んでいっても安定感がメチャクチャ高く、安心してアクセルを開けていくことができちゃいました。もちろんそんな走りをしたら燃費は悪くなるのは承知の上ですが、それくらいスポーティにも走れる!ってところがエライんです。

もうひとつ感動したのがシート!座り心地がメチャクチャいいんですよ!ポジションもちゃんと取れるし、かなり満足度の高いシートでした。なんでも開発主査が尾てい骨を骨折されたことがあるそうで、未だに骨が曲がっちゃってるらしく、あまりよくないシートだと、後遺症部分が当たってムズムズしちゃうんだそうです。

「そんなボクがちゃんと乗れるシートにしたから、チェックしてきて!」と言われて乗ったのですが、なるほど納得!シートにうるさい私でも、かなり満足できるシートでしたよ。

ロードノイズが思ったよりも小さくなってなかったのと、好き嫌いが分かれそうなデザインは少々気になるけれど、クルマとしての完成度はメチャクチャ上がったと思います!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフは楽しくなくっちゃネ!」をモットーに、さまざまな媒体で「喋って・書いて・走って」を実践する女性モータージャーナリストとしてカーライフ全般を女性の視点からレポートする。モータースポーツでも、耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦するなど、硬軟幅広く携わる。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る