【トヨタ プリウス プロトタイプ 試乗】乗心地が飛躍的に向上、左右の切り返しもスムーズ…日下部保雄

試乗記 国産車
トヨタ プリウス プロトタイプ
トヨタ プリウス プロトタイプ 全 16 枚 拡大写真

新しいトヨタの新しい製造コンセプト、TNGAは低重心、高剛性、そして生産性の良い構造を念頭に開発され、その第1号が『プリウス』になる。

すべてが新しいプリウスは飛躍的に向上した乗心地が印象的だ。荒れた路面での突き上げが減少し、これまで評判の悪かった後席でも足元の拡大とともに心地良く過ごせる。

ハンドリングはもっとも印象的な性能アップの部分だ。重いパワートレイン位置を下げ、サスペンションもリアが独立になっただけでなくフロントのジオメトリーも大きく変わったことで、コーナーでのハンドル応答性が非常に素直になり、左右での切り返しでもスムーズに反応する。路面アンジュレーションでも接地性は高く、プリウスの姿勢安定性は優れている。

ハイブリッドエンジンはアクセル開度と実際の加速のイメージが合うようにチューニングされ、その分、モーターでの作動範囲が広がっている。このように新プリウスは電気の活躍部分が広がっている。これから分かるように電動化の領分を進めて燃費を向上させて、40km/リットル(JC08モード)を達成している。これも新プリウスの大きな魅力だ。

■5つ星評価
パッケージ:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
お勧め度:★★★★★

日下部保雄|AJAJ会長/モータージャーナリスト 
大学在学中からモータースポーツに参戦し、卒業後は専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起などの分野で、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、WEBにおいて活動。またその経験を活かした講演、研修などに携わる。ドラインビングインストラクターとして、安全運転のためのドライビングスクールを主宰するなどの実際面からの安全へのフィードバックも行っている。2006年よりAJAJ会長に就任。

《日下部保雄》

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