飛び散らない砂利…車椅子やハイヒールでも歩きやすく
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ヤマチコーポレーションの伊藤彰仁氏によると、海抜の低いオランダでは水害が多いため、水との付き合い方を考えるような研究や商品開発が進んでいるという。その中で生まれたのが自然に降る雨は、自然に戻すという考えだ。
このためオランダではアスファルトやコンクリートの利用が、ほかの先進国に比べて少ないという。そこで、公共施設のアプローチや駐車場などで、一般的に利用されているのが砂利だ。雨水を浸透させるため水たまりができず、太陽の照り返しによる輻射熱が少ないというメリットもある。
ただ、砂利は飛び散ってしまうと掃除が大変になる。さらに、車いすやハイヒールの人が入りづらいという問題もあった。そこで、グラベルフィックス プロのような安定剤が利用されるようになったという。
グラベルフィックス プロの特徴は、その優れた耐久性にある。素材にはポリプロピレンを利用し、それをハニカム状に成型。結合部に支柱を設けることで縦方向に2.5トン、砂利を入れた状態なら10トンまで耐える強度があるという。会場ではブルドーザーが上に載っている様子もパネル展示されていた。
また、ハニカム構造のマス目ごとに砂利の種類を変えられるのも、同製品のユニークな特徴となる。会場では駐車場のPマークや、ウサギのマークなどが砂利によって描かれていた。オランダでも駐車場でスペース1台分ごとに、砂利の色を変えるような使われ方がしているという。
なお、グラベルフィックス プロはホームセンターなどでも扱っているため、一般人でも購入することが可能。砂利を埋めれば紫外線による劣化も防げるため、ハニカム構造事態の耐久年数はかなり長いとのことだ。
ハイヒールや車椅子OKな砂利のアプローチ、路面アートにも!?
《丸田鉄平/H14》